「ひとりと一匹たち」を観て

ずいぶん遅くなりましたが、、やっと書けました
…以前Twitterでもオススメしたのですが、NHKでの再放送「ひとりと一匹たち」という番組を見ました。
多摩川に捨てられた猫たちと、多摩川河川敷で暮らすホームレスさん、そしてそんな猫たちをお世話するあるご夫婦、を追った番組です。
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「ひとりと猫たち」番組詳細ページ
猫を捨てる人たちは『河川敷なら野生になって生き延びてくれるだろう』と思っている方もいるようですが、そんな訳はなく、今までの生活と一変した環境にストレスと恐怖にさらされながら死んで行きます。ほんのひとにぎりの猫たちが生き長らえているんです。
そんな猫たちに、少しでも生き延びて欲しいと、カメラマンの小西さんと奥様が、もう20年も、毎日かかざず、一日平均30キロに渡り、多摩川のあちこちに支援物資を届けている。それを何ヶ月もかけて追ったドキュメント。

わたしがいつもマメにチェックしているブログのひとつに、こちらの番組に出ていらっしゃる小西さんご夫妻のブログがあります。
小西修の動物ドキュメンタリーBLOG
番組より、ブログのほうが猫目線かもしれません。
お忙しいなか、細かに更新されているので、ぜひみなさんにも知って欲しいブログです。

しかし、まぁ、、こういう番組って、どこまで見ている人にひびくのか、、ともふと思うのです。
私も、今はうさぎや猫が大好きで、保健所での殺処分問題とか、動物愛護団体が声をあげているような多くの問題の解決を願って止みませんが。。

そう思うようになったのは、一人暮らしをしてから動物を飼ったから。
なんて癒される存在なんだろう、と。
人間同志でしかわかちあえない事がある一方で、動物としか築けない尊い気づきもあるんです。

たとえば子供を育てて、親の有り難みにあらためて気づける人もいますよね。
私の場合、自分が責任を持って世話をしたことで気づけた、安らぎがあったんです。
でも、せっかくペットとして家に迎え入れたのに、要らなくなる、という感覚になる人もいる。私とは真逆のパターンです。
かたや、河川敷へ一日も欠かさず出向き、できる限りの命を守ろうとする人もいる。。。

テレビに映るホームレスさんの中には、私たちでもあり得る境遇で家を追われた人もいます。事情は様々。
中には、「捨て犬が、お腹を空かせた子猫をくわえてきて、一生懸命自分のお乳をあげている姿をみて、生まれてはじめてこんな絆を教わった」という方も。
・・一体、どんな境遇で育った方だったのでしょうか…
これも、貴重な気づきですよね。。

『多摩川河川敷で暮らすホームレスさんと、身を寄せる野良猫』なんて、世間からのはみ出しもの、という印象でしょうが、この番組では、これがすべての社会の縮図のように描いています。
実際そうなんだと思います。

あと、わたしが一番驚いたのは、生活保護の実情。
「家がない人は生活保護を受けられない」
というものです。
えぇーっっっ!じゃ、なんのための生活保護なの???
と。
もちろんどんな制度であろうと、法律の盲点をくぐって保護を受けようという人は出てくるんだろうけど、そこを細分化する努力をもっと見せて欲しいです。

自分のストレスのはけ口に、ホームレスさんを殴り殺したり、毒を盛って猫を殺したり。
台風で流されて、きれいさっぱり跡形もなくこの世を去ってしまうホームレスさんや猫もいました。
「まるでその命さえ存在しなかったかのように、翌日には静かに穏やかな多摩川に、私は違和感を覚えました」
という取材者の感想も印象的でした。

とりとめもなく書きましたが、、
わたしも、ただの非力な存在ですが、ほんの少しだとしても、何かが変わるために行動したいな、と、わずかですが日々進んでいくのをやめないでいたいです。
たとえばこのブログで、たったひとりでもいいから今までと違う気づきを感じてくれたら、、それだけでも本当に大きな進化だと。
少しでも幸せな猫が増える世の中になりますように。。。


「「ひとりと一匹たち」を観て」への2件のフィードバック

  1. 初めまして。唐突で失礼だとは承知でのお願いですが、もしこの番組の録画をお持ちでしたらお貸しいただけませんか?胸が締め付けられるようなドキュメンタリー番組なのでしょうね…
    私も猫が大好きで2匹と一緒に暮らしています。空腹や暑さ寒さとは無縁の2匹を見ているからこそ、外で生活している野良ちゃんたちの力になりたいといつも思っています。

    1. お問い合わせありがとうございます!
      録画、残っているか確認してみますね。
      遅くなりましたがメール宛にもお返事しましたのでご確認くださいませ。幸せな猫ばかりの世界になることを祈るばかりです。。

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