・・この前、ほんとにふっと、”そういえば昔、オルゴールの上でくるくる回るバレリーナってあったよなぁ”と。なんとなくネットで探したら。。。あったとしてもアンティークで、全部売り切れ。しかもわたしと同じような理由で探してる人のブログもけっこうあってびっくり。
でも、めげずに探し続けたら、、ひとつだけ某サイトにあったんです^o^うれしくてつい購入してしまいました!
くるくる回る様子はこちらへ
かわいいですね~^^
そして。。こんなサイトにも出会ってしまったんです。
『オルゴールの小さな博物館』
”博物館コース”もあるんだ、楽しそうだな~、かわいいオルゴールもたくさんありそうだし。。
とくに”オルゴールボール”なるものにも魅かれ、これはじかに聴いてみなければ!!と、早速S美さんを誘い、二人で行ってきました。そしたら!!もう~、、想像を超えた感動だったんです♪
モダンな細長い7階建てのビル、ガラス張りの入り口には手のひらサイズの小さなオルゴールがいっぱい。
「うわ~かわいい~~!!!メルヘンだね~」
”博物館コース”の受付を済ませ、2階にあがるとミュージアムショップになっていて、商品をながめながら待機。
そしていよいよ”博物館コース”『シャガールとシリンダーオルゴール展』へ。
・・まぁ、いつもそうなんですが、思い立ったら深く考えずに行ってしまうところもあり、白い手袋をはめたガイドさんに案内され、このコースを申し込まないと入れないフロアへ着いて、、びっくり。。
で、でかい。。。
さっきのちっちゃなオルゴールはどこへ?ここは家具屋ですか?というような木製のオルゴールがフロアいっぱいに。
そ、そうですよね、昔のオルゴールって確か大きかったような。。
1877年にエジソンが蓄音機を発明するまでの約100年間は、自動演奏する装置のひとつがオルゴールだったんですね。(他、自動オルガンなど)当時、まさか蓄音機なんてものが発明されるとは誰も想像してないわけですから、その間のオルゴールにかける職人さんたちの改良につぐ改良の歴史がすさまじく。それを説明していただきながら、実際に170年ほど前のアンティークオルゴールの音色を聴いたら、もう、、、感動と驚きでうれしくなって「きゃ~~♪♪」って言いたいのを、しずかな空間で二人必死でこらえてました(笑)
説明していただいてまず「へ~~!!」と思ったのは、オルゴールってシリンダーに短い針金がたくさんついてて、それが回りながらクシをはじくときに音が鳴りますよね。で、ひとつのオルゴールで1曲は物足りない、ということで、音階の間(クシ一本一本の間、ですね)に数ミリのすき間を作って、シリンダーをそのすき間内で8回ずらせるように作るんです。そうすると、ひとつのシリンダーで8種類の曲が演奏できますよね。うまく説明、できてるかしら??気の遠くなるような作業じゃないですか??
そういうアイデアにはじまり、”強弱をつけよう”とか”ミュートさせて音色に変化を”とか”ベルやドラム音も足そう”とか、、、。からくり人形付きなのもありました。芸も細かい。家具のように大きい箱は音をより響かせるため。フロア中に深く鳴り響いてました。それがだんだん進化して、こんどはシリンダーからディスクオルゴールに変わるんですね。ディスクの方が薄っぺらいので何枚も取り替えられるんですもんね。なるほど、、
肝心のメロディも、想像以上でした。”これ以上早く叩けない!”っていう鉄琴のような、もしくはピアノの難曲のような繊細なメロディなんです。当時、庶民には手の届かない贅沢品で、1コインで1曲、というシステムのオルゴールもあって、実際にコインを入れさせてもらって選曲もして聴かせていただいたり。体感ベンチのオルゴールも癒されました♪終始「おもしろ~~~い!!!」と、なんど二人叫びたくなったことか(笑)・・終わってからコーヒーをいただきながら、シャガールの絵をあんまり観てなかったことに気づきました^^;;
バレリーナのオルゴールはシンプルなメロディだけど、この博物館に行ったおかげでなんだか深みを感じます♪オルゴールボールも素敵だったので買っちゃいました♪昨年あたりから静かなブームなんですね?
わずか200年ほど前のことなのに、あまりにも現代とかけ離れていて、、でも、改良を重ねていくための発想は、現代と変わらないんだな、とも。とっても見応えがありました。
みなさんもご興味あったらぜひ~!!